炭坑節とは

「炭坑節」というタイトルを知らない人でも、盆踊りで全国的に歌われる「月が出た出た、月が出た、ヨイヨイ」の歌詞は老若男女問わず、日本人なら一度は耳にしたことがあるでしょう。

仙台 ダンススクール

今では盆踊り唄の最もスタンダードな曲となった炭坑節は、福岡県田川市が発祥とされる民謡で、その名の通り炭鉱労働者によって北九州地方の各地の炭鉱で唄われていた仕事唄です。

Battle of the Year (BOTY)さんはTwitterを使っています

その元唄は「ラッパ節」という日露戦争の頃に製作された唄だという説もあれば、当時流行していた春歌だという説もあります。

Ticket I Battle of the Year International 2013 - BOTY-SHOP.de

炭鉱での作業者の役割や仕事内容それぞれに唄っていた節があり、炭坑節に掘り手や運搬係が唄っていた「ゴットン節」、ダイナマイトを仕掛ける発破係が、岩盤をノミで掘る時に唄っていたとされる「石刀唄」、坑内の水を汲みだすロクロという装置を数人で押しながら唄う「南蛮唄」、採掘された石炭の中からボタと呼ばれる屑を取り除く作業の際に唄われた「選炭唄」の4つの唄が、当時の仕事唄として唄われていたものですが、この中の「選炭唄」が、明治43年に当時、田川郡で小学校教師をしていた小野芳香によって編曲され、「座敷唄」として田川だけでなく小倉などにも広まり、当地の花柳界にも広まりました。

その後、座敷唄が昭和7年にレコード化され、全国に広まるようになり、特に東京方面で流行する際に節回しが変化していき、現在の形の「炭坑節」になったと言われています。

折にも第二次大戦後の復興の流れもあって、当時の主要燃料でもあった石炭採掘は国策でもありました。その為、炭坑節は日々ラジオで流れたことにより、日本中で大ヒットを記録しました。

元々は盆踊り唄ではなかったものの、その軽快なメロディと節で、それまで各地で唄われていた盆口説にとって代わり、盆踊りのスタンダードにもなって行きます。
当時の余りの大ヒットに、北九州地方の各炭鉱では自らの地域で唄われていたものが元祖であるという論争も過熱し、各所に発祥の話が諸説語り継がれていますが、田川地方で最もよく唄われた歌詞が「正調炭坑節」とされています。