太陽光発電のコスト

太陽光発電設備には、どれぐらいのコストが掛かるのだろうか?
太陽光発電には燃料費が必要ないため、コストと呼べるものは実質的には設備費用と工事費用、保守点検などメンテナンスに掛かる費用になる。

1970年代、太陽光発電の開発初期の日本では、1キロワットにつき数千万円ものコストがかかっており、その用途も人工衛星など、ごく限られていた。
しかし開発が進むにつれ、そのコストは急速に下落した。現在、太陽光発電のコストは他の電源の数倍と言われている。しかし2012年から2020年には、条件の良いところでは火力発電とコストで競うようになるとみられ、中長期的には最もコストが安い発電方法になると予想されている。

クリーンエネルギーの不都合な真実

現に太陽光発電の先進国であるドイツでは、2006年からの5年間で導入費用が半分以下になるなど、急激にコストが下がった。現在行われている助成も、2017年には不要なレベルに達するとみられている。また、アメリカの条件の良い地域では、2012年~2014年には天然ガスによる発電より低コストになると考えられている。

岡山市クリーンエネルギー賦存量及び実証調査(平成21年度総務省「緑の分権改革」推進事業委託業務)|岡山市|くらしの情報|環境

政府の検証委員会によれば、日本においても2007年に1キロワット当たり46円だった発電コストが、2010年には33円~38円まで下落した。2030年には10~20円に至る可能性も示されている。
では、太陽光発電のコストを、その内訳から見てみよう。以前、その多くは主要機器であるモジュールが占めていた。しかし価格低下により、今では工事や流通の費用、周辺機器への割合が大きくなっている。



現在、一般的な住宅に導入される3~5キロワットの太陽光発電システムの費用は、123万~205万円程度。
内訳の一例としてはモジュール代140万、パワーコンディショナー・発電モニター・リモコン・ケーブル・設置架台などの周辺機器代42万円、各種工事費35万円で、それに値引きが85万円程度ついて132万円となっている。導入費用を1キロワットあたりに換算すると、約38万円。開発が本格化する1970年時点では、住宅一軒に一億円前後の費用が掛かっていたのを思うと、この40年でその金額は100分の一までに下がっている。コストの低下はこの先も続くと思ってよいだろう。