日当たりの悪いアパート

日当たりの悪いアパートと聞くと、皆さんはとてもよくないイメージを抱かれるのではないかと思いますが、私は少し違います。日当たりが悪く風通しがよく、窓辺を白いレースのカーテンが揺れる、涼しいアパートを想像するのです。それは、私が若い頃に過ごした賃貸アパートに理由があります。

定期建物賃貸借は契約書と別個独立書面が必要・最高裁? 売買重要事項説明2012.10.09

まだ若くお金がなかった頃に住んでいた賃貸アパートは、築年数こそ古くはありませんでしたが、駅から遠く、西向きの1階の部屋でした。その部屋を決めたのは年末差し迫った12月。午後3時を過ぎた夕暮れ時で、物件の内覧に行ったときは、夕日がやわらかに射していました。電気も通っておらず、コートにマフラー姿の私には、その築浅のこ綺麗なアパートはほの温かく感じ、そのまま契約を決めたのでした。



ところが、冬場は良かったその温かな西日も、夏は灼熱地獄と化すのです。平日は出かけているので良いのですが、週末は朝から雨戸も開けられず、雨戸を締め切ってエアコンをかけても、壁を通して伝わってくる西日の暑さが、それはもう半端ないのです。西側の窓の外は駐車場になっていたのですが、あまりの日当たりのよさに雑草すら生えません。年よりは西日のあたる部屋に住まわせてはいけないとどこかで耳にしたことがありますが、草花さえ枯らす、西日の脅威です。洗濯物はカピカピに乾きますが、若い身でもあの暑さは身がもちません。2回目の夏の前に引っ越したのは言うまでもありません。

定期建物賃貸借契約書

それ以来、私は引っ越す度に、ことごとく西側に窓、開口部のない部屋を選んでいます。日中働いていて部屋を空ける身としては、日当たりの悪いアパートはなんとか我慢ができますが、裸になっても逃れられない暑さの部屋は、もうコリゴリなのです。